行事案内

1月・大般若祈祷会

大般若祈祷会 1月8日 9時~

大般若会は、偈文を唱えながら『大般若経』六百巻を右、左、あるいは右、左、中とパラパラ開く「転読」というかたちで供養する法要です。その始まりは、三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょ)(三蔵とは、経典や戒律に精進した僧侶のこと)がインドから中国に多くの経典を持ち帰り、その膨大な数の経典の翻訳が完成した記念に営まれた「講読法会」にあります。大般若会の営まれる時期は地域や寺院によって異なりますが、多くの寺院では、新しい年の始まりにあたり、身体健全や家内安全、五穀豊穣、諸災消除などを願って行なわれています。

秋月院ではお本尊が愛敬薬師瑠璃光如来(あいきょうやくしるりこうにょらい)であることから、毎年1月8日の初縁日(初薬師)にあわせて新春大般若祈祷会を行っています。またその際に龍上観音(りゅうじょうかんのん)ののぼり旗奉納祈願も行っています。

2月・涅槃会

涅槃会(ねはんえ) 2月8日 14時~
写経会 15時~

お釈迦さまが、クシナガラ城に近いバッテイ河のほとりでお亡くなりになったのは、80歳のときでした。 おさとりを聞かれてからの45年間、教えを説き続けたお釈迦さまの最期の教えは、「もろもろの現象は移りゆく。怠らず精進するがよい」というものでした。お釈迦さまの亡くなられた様子を描いたものを「涅槃図」と言います。 お釈迦さまは、2本のサーラ樹の間に用意された床で、頭を北に、顔を西に向け、右手を枕にされて横たわっています。 そのまわりでは、多くの人びとや動物が嘆き悲しんでいます。お寺では、この涅槃図を掲げ報恩の法要を営みます。 また、涅槃団子を作り無病息災を願い、参詣の人びとに配る風習がある地方も多くあります。

3月・春彼岸法要

写経会 3月8日 15時~
春彼岸法要 3月10日 14時~

春分・秋分の日を「お中日」(おちゅうにち)として、その前後三日を合わせた一週間を「お彼岸」と言います。「彼岸」という言葉は、インドの古い言葉の「パーラミター(波羅蜜多-はらみった-)」を訳したもので、「到彼岸」(とうひがん)を意味します。 これは、迷いの世界である此(こ)の岸から、迷いのない理想の世界へ渡ることです。到彼岸の実践の方法として、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)があります。人のためになることをする〈布施〉(ふせ)、きまりを守って生活する〈持戒〉(じかい)、おこったり人を憎んだりしない〈忍辱〉(にんにく)、なまけないで努力する〈精進〉(しょうじん)、いつも心を落ち着かせる〈禅定〉(ぜんじょう)、そして自分勝手な思いこみでものを見ずに、正しく見る〈智慧〉(ちえ)の六項目です。彼岸会には、お墓参りなどご先祖さまに報恩のご供養をするとともに、自らが彼岸に渡ることができるよう、日頃の生活を省みることが大切です。

4月・降誕会

降誕会(花まつり) 4月8日 14時~
写経会 15時~

今からおよそ2500年前、ヒマラヤ山の南のふもと、ルンビニーの花園でお釈迦さまはお生まれになりました。お釈迦さまはご誕生のとき、七歩歩まれ右手で天を指さし、左手で地を指さして「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)(天にも地にも我一人尊し)」と言われたといいます。 そこには、誰もがかけがえのない尊い存在であり、だからこそお互いを大切にしなければならない、という意味があります。この日は、お釈迦さまの小さな誕生仏に甘茶をかけてお祝いをします。甘茶をかけるのは、お釈迦さまがお生まれになったとき、龍天がお祝いに甘露の雨(水)を降らした、という話にもとづいています。

5月・読経会・写経会

読経会・写経会
5月10日(14時~)

6月・読経会・写経会・写真供養


写真供養 6月1日(14時~)

読経会・写経会
6月8日(14時~)

7月・読経会・写経会

読経会・写経会
7月8日(14時~)

8月・盆大施食会

盆大施食会(孟蘭盆会・施食会) 8月5日

お盆は、正しくは「孟蘭盆会」(うらぼんえ)と言い、亡くなった方やご先祖さまが家に戻り、その期間を家族と一緒に過ごすという、大変情緒豊かな伝統行事です。その起源にはいくつかの説があり、一つは『仏説孟蘭盆経』(ぶっせつうらぼんきょう)によります。それによると、お釈迦さまのお弟子さまの一人であった目連尊者(もくれんそんじゃ)が亡き母のために行なった供養法会がもととされます。その他に、中東イランで行なわれた「ウルバン」という火を焚いて祖霊を自宅にまねく祖霊祭がもとになった、という説もあります。お盆の迎え方には、それぞれの地方によってさまざまな風習がありますが、大切なお客さまを迎える気持ちで準備を整えましょう。 施食会(せじきえ)は、すべての亡き精霊のために営む法要で、その功徳がそれぞれの先祖供養になるとされています。各寺院で随時行なわれていますが、お盆の季節に行なわれることが多いようです。水中や陸上のすべての生きものに食べ物を供養する「水陸会」(すいりくえ)とか、遮ることなく平等に施す「無遮会」(むしゃえ)とも呼ばれる、自分の先祖のためだけでなく、すべての精霊に供養する心で営むことが大切です。

精霊迎え経 8月13日 8時半~
精霊送り経 8月15日 18時~

9月・秋彼岸法要

写経会 9月8日 14時~
秋彼岸法要 9月13日 14時~

10月・達磨忌

達磨忌・写経会 10月8日 14時~

11月・開山歴住忌

開山歴住忌・写経会 11月8日 14時~

それぞれのお寺を最初に開かれた和尚さまを、「ご開山さま」とお呼びします。 そのご開山さまの忌日に営まれる報恩の法要が開山忌です。お寺が開かれるということは、お釈迦さまの教えを多くの人びとに伝えることができるだけにとどまらず、時代を越えて教えを伝え続けることができるということにほかなりません。私たちが今、お釈迦さまの教えに出会うことができたのは、ご開山さまのおかげであり歴代のご住職のおかげでもあるのです。 そのため、開山忌はお寺の法要の中でもとりわけ丁寧に行なわれることが多いのです。

建室宗寅大和尚

大中寺第十一世、秋月院開山。今川義元の弟。今川氏滅亡の後、出家。徳川家康が人質となっていた幼少の頃より親交があったとされる。また家康にとっても義元の弟ということで大切な人物だったといわれている。

12月・成道会

成道会・写経会 12月8日 14時~

お釈迦さまを「ブッダ(仏陀)」とお呼びすることがありますが、それはインドの古い言葉で「真理に目覚めた人」を意味します。 12月8日は、お釈迦さまが真理に目覚めた日なのです。お釈迦さまの当時、主に「瞑想(めいそう)(精神を集中する)」と「苦行(くぎょう)(肉体を集中する)」の二通りの修行の方法がありました。 お釈迦さまはどちらも極限まで修行されましたが、結果どちらの両極端をも離れられ、肉体と精神の調和によって、一体的な安らかさに達する、と証明されました。お釈迦さまは菩提樹(ぼだいじゅ)の下で7日間坐り続けられ、8日目の明け方、明けの明星を見たとき真理に目覚められたのです。 これにちなみ、修行道場では12月1日から8日までを「臘八摂心」(ろうはつせっしん)としてお釈迦さまの修行をしのび、集中的に坐禅を行ないます。

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